すべり症は、椎間板(脊椎の間にあるクッションの役割を果たす組織)が脊椎の位置から滑り出てしまう状態を指します。すべり症の主な原因と予防策については以下の通りです。
《原因》
①遺伝的要因
すべり症は遺伝的な要素も関与している場合があります。
②加齢
椎間板の組織が劣化し、弱くなることがすべり症の原因となることがあります。
③ケガや外傷
脊椎に受けた外傷やケガがすべり症を引き起こすことがあります。
《予防法》
①正しい姿勢の維持
適切な姿勢を保つことが重要です。長時間、座ったり立ったりする場合は、背筋を伸ばし、背もたれやクッションを使用して脊椎への負担を軽減するように心がけましょう。
②適度な運動
脊柱を支える筋肉を強化するために適度な運動を行うことが重要です。ウォーキング、水泳、ヨガなどの軽度な運動がおすすめです。
③負荷の軽減
重い荷物を持ち運ぶ場合は、腰を曲げずに脚や腕を使って持ち上げるようにしましょう。また、長時間の同じ姿勢を続けることを避けるため、定期的に休憩を取ることも大切です。
④正しいスマートフォンやパソコンの使用
スマートフォンやパソコンの使用時には画面と目の高さを合わせるようにし、首や背中の負担を軽減することも予防の一つです。
⑤健康な体重の維持
適正な体重を維持することもすべり症の予防に役立ちます。過剰な体重は脊椎に余分な負担をかけることがあります。
以上の対策を継続的に行うことで、すべり症の発症リスクを低減することが期待されます。
当院には、すべり症でお悩みの方もたくさんいらっしゃっています。症状がある場合はお気軽にご相談ください。